喘息治療の過去と現在
去る3月13日に芦屋にて喘息講演会が行われ、当院の院長が「喘息治療の過去と現在」というテーマで医師の先生方に講演をさせていただきました。
今回のブログはその内容を一般の方にもわかりやすいものとして紹介させていただきます。
昭和50年代は喘息で苦しむ患者さんが非常に多かったのですが現在のような吸入ステロイドの普及はまだなく気管支拡張剤の注射を打つような治療でした。
吸入ステロイドの治験は始まっていたのですが、まだこのことは広く知られておらず、当時は気管支を開くことが主体の治療で現在のような気道の炎症を抑えるというような治療ではありませんでした。下の①の表をご覧下さい。

1996年(H8)でも喘息のコントロールがうまくいかずに入院を経験した人は16,800人にのぼります。それが2017年ではわずか3500人に減少しています。ではこの間にどのような進歩があったのでしょうか?それは当時登場した吸入ステロイドの効果が絶大で普及し始めたことによります。表②をご覧下さい。このような変遷があります。

2000年以降、吸入ステロイドの安全性が確認されたことにより高用量化しそれにより喘息による死者の数も減りました。表③

しかしながら喘息は日常生活に様々な影響を及ぼしています。表④

喘息は長く付き合っていかないといけない方もいらっしゃいます。
当院では検査を行いお一人お一人の患者さんに適した、きめ細かい治療を行っております。咳でお困りの方は一人で悩まず。お気軽にご相談下さい。


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