インフルエンザ流行ってます。罹患後の肺炎に要注意!自己判断せずに受診を
インフルエンザがとても流行しています。高熱や全身の倦怠感など、つらい症状を乗り越え「やっと治った」と安心される方も多いのではないでしょうか。
しかし、インフルエンザから回復した後に、「インフルエンザ罹患後肺炎」を発症し、重症化するケースが増えています。今回は、特に注意していただきたいインフルエンザ後の肺炎について解説し、皆様への注意喚起とさせていただきます。
インフルエンザが治った後に起こる「肺炎」とは?
インフルエンザウイルスによる症状が改善した後、数日〜1週間程度経ってから、再び熱が出たり、咳や痰がひどくなったりして発症する肺炎を「インフルエンザ罹患後肺炎」と呼びます。
これは、インフルエンザによって体力が低下し、気道や肺の粘膜がダメージを受けて抵抗力が落ちているところに、細菌やウイルスが感染することで引き起こされます。
特に多いのは「二次性の細菌性肺炎」で、肺炎球菌や黄色ブドウ球菌といった細菌が原因となることが多いです。

こんな症状が出たらすぐに再受診してください
インフルエンザが治った(解熱した)後、以下のような症状がみられた場合は、「ただのぶり返し」だと自己判断せず、すぐに当クリニックにご相談ください。
・再び37℃以上の高熱が出る
・咳が治まらず、悪化している
・黄色や緑色の粘り気のある痰が出る
・息苦しさ、呼吸困難を感じる
・胸の痛みがある
・全身の倦怠感が非常に強い
特に、高齢の方や糖尿病、心臓病、慢性呼吸器疾患などの基礎疾患をお持ちの方の中には重症化しやすいため、細心の注意が必要です。
肺炎を引き起こすと、多くの場合1週間から2週間の通院で点滴治療が必要となり、基礎疾患をお持ちの方は入院となったケースもあります。

予防と対策:インフルエンザ後の抵抗力を守るために
インフルエンザ罹患後の肺炎を予防するためには、インフルエンザ自体をしっかりと治すことと、その後の体調管理が非常に重要です。
処方された薬は最後まで飲み切る
インフルエンザの治療薬はもちろん、医師の指示があった場合は細菌感染を防ぐための抗生剤なども、症状が改善しても自己判断で中断せず、最後まで服用しましょう。
十分な休養と栄養補給
インフルエンザで消耗した体力を回復させるため、治った後も無理をせず、睡眠と栄養をしっかりとって抵抗力を戻しましょう。

感染予防の徹底


外出時のマスク着用、こまめな手洗いうがいは、別のウイルスや細菌から体を守るために必須です。
「風邪が長引いているだけ」「少し無理したから」と軽く考えず、いつもと違う症状や、改善しない症状が続く場合は、必ず医療機関を受診してください。
皆様の健康を守るため、当クリニックではインフルエンザ後のフォローアップにも力を入れています。ご心配なことがあれば、いつでもご相談ください。
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